チームの概要

 スペイン南部に位置するアンダルシア地方のセビージャに本拠を置く名門チームの一つです。

 同様にセビージャに本拠を置くSevilla.F.C.との間で行われるアンダルシアダービー(通称Dervi)は、裕福層のSevilla.F.C.、労働階級のReal Betis Balompieのファンの代理戦争として世界一熱い試合になることで有名です。(Real NadridとBarcelonaのクラシコなんぞ、目ぢゃないくらいです)

 

 リーガ制覇(1930年代)、COPA DEL RAY(国王杯 2004年)を経験しており、2005-06シーズンにはチャンピオンズリーグにも出場、世界的にも知名度があがってきたチームなんです。

 
 現地セビージャではアンダルシア読みでSを読まず「ベティ」と呼ばれている。ベティスのファンは「ベティコ」。
      

 スタジアム名は今の会長名をとって「Manuel Luis de Lopera」と名づけられていますが、どうやらあまり浸透されてないもようで、地元では未だに以前の「Benito Villamarin Prieto」と呼ばれることが多いらしいです。
      


チームの特色

 今季のベティスはチャンピオンリーグ出場もあって、たくさんの新加入選手が入団。そのため、昨シーズンとは一味違ったチームとなりました。
 
 今までBetisの売りだったJoaquin&Denilsonの両サイドアタックは、Denilsonの放出により消滅。
 そのかわり、中盤の潰し屋Arzuと新加入のRiveraを中心に中盤からのプレスでボールを奪い、JoaquinOriveiraEduのコンビで点を取るポゼッションサッカーを繰り広げています。
 その他にもFKを世界一ゴールポストに当てるのが上手なAssuncao、Tarjeta Amarillaを貰うのが趣味のVarela、元スペイン代表のCapiContreras、信じられないようなミスをしちゃうMelli、スペイン代表にも定着してきたキャプテンJuanito、ネタの供給にはもってこいのGK Doblus、Betis一筋Luis Fernandez、ホッチキスで頭のケガを治しちゃうRivasなど、なかなかナイスなキャラクターが揃ってきました。
 
 まあ、どこかの代表みたいに、不安定で、見ててはらはらしてしまうDFも特色ですかね・・・
 
 その上、Real MadridやBarcelonaなどのビッグクラブを苦手にしており、特に新加入した選手には、大抵大活躍される、おちゃめなチームです(W


今シーズンのBetis

 昨季はFW Oriveiraを中心に右にJoaquin、左にEdu、TOP下にFernandと、リーガNo1の威力をほこるカウンターを武器に展開し、最終的には4位入賞。そして夢のチャンピオンズリーグに出場決定!!誰もが、Betis黄金時代の到来かと期待しました。

 今シーズン、初のチャンピオンズリーグ出場のため、積極的に選手補強を慣行。
しかし希望する選手はことごとく断られ(ケチで有名なLopera会長がお金を出し渋ったから・・・)、Serra監督が希望していない選手ばかり契約を決めてくる有様。
(現在Real Madridで活躍しているシシーニョ選手や、Valenciaのレゲイロ選手はほぼ決まりかけていたという事実があります)

 最終的には、左のXisco(抜けたDenilsonの穴埋め)、中盤のRivera(彼は当り♪)、Miguel Angel(ケガで早々離脱)、DFのNano(彼も早々に離脱)、Oscar Lopez(Tarjeta Rojaばかり)で、ベティコ達もあまり納得しない補強となりました。
 
 いざ、開幕すると、プレシーズンからの課題の得点力不足が露呈し、スタードダッシュに失敗。。。
しかも気が狂ったのか、Serra監督は、昨シーズン結果を残していたフォーメーションを変更。。。
チームは混乱。。。そして泥沼という、みごとな方程式で低迷。。。

 元のフォーメーションに戻そうとしたが、ケガ人続出で不可。更に追い討ちをかけるように夢のチャンピオンズリーグで、大黒柱Oriveiraを失い、そのほかにも新加入選手が2・3人と、離脱していく始末。
チームは2〜3年前のようなJoaquin頼みのチームに舞い戻り、彼の調子が悪いと、チームもまったく機能しない、最悪な序盤をすごしました。
 
結局、チャンピオンズリーグはChelseaに勝利したものの、2勝3敗1分という結果で予選敗退。リーガも前半戦は下位に低迷。さらに全チームNo1の試合数でケガ人続出。Segunda降格に片足つっこんだ状態となりました。
 
 冬の中断期間を利用し、大黒柱Oriveiraの抜けた穴を埋めるためFWの獲得に走り回りましが、これまた失敗に終わり、挙句の果てには、名物会長が相変わらずの自分勝手な契約断行!
怒ったSerra監督と一悶着ある有様。。
最終的にはPSVとSao PailoからレンタルでRobertTardelliを獲得。

 誰もが、Betisの復調を疑いませんでした。しかし、相変わらずの得点力不足は修正できず、補強した選手たちもフィットせず、ついには最下位にまで順位を落としてしまいました。
更には補強問題からベティコと会長が衝突し、会長の引きこもりにまで発展。
マジでSegunda行きを覚悟しました(泣
 
 が、UEFA CUPを敗退したころから、チームは転機を迎えたのです。
 シーズン早々離脱した選手たちが戻ってきたのです。そして新加入のRobertも覚醒し、少しずつですが順位を上げ、Sevilla.F.CとのDerviでも2-1で勝利!!その後も、チャンピオンズリーグで一大旋風を起こしているVillarrealにも勝利し、3連勝、5試合連続無敗!ようやくチームも上昇傾向になってきたのです。
現在は(2006年4月8日)14位にまで順位をあげ、Primera残留と、ちょっと情けない目標に向かって残り数試合に全力で立ち向かっています。